私の決意

 

 私は、2021年に行われる北九州市市議会議員選挙に立候補することを決意しました。

 

 教員として就職し37年間、「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンのもと、教職員組合と共に歩んできました。

 

 学校現場では、子どもたちの真に「生きる力」になる教育とは何かと、「人権・平和・環境・共生」の視点から考え続け、実践をしてきました。また教育労働者として、職場の民主化、勤務・労働条件の改善に向けて活動を続けてきました。

 

 現在の国政を見ると、安倍一強政権の下、私たちが何よりも大切にしてきた「憲法・平和」が危機に瀕しています。数の力で重要法案を軒並みに強行採決し、成立させるという独裁ぶりがまかり通っています。社会的弱者には目を向けず、一部の強い者がより強くなる社会がつくられてきています。 

 

 この流れを止めるには、地方から「護憲・平和」の声を大きくしていかなければなりません。また、社会的に弱い立場に置かれている人たちに視点をおいて、誰もが希望をもって安心して暮らせる街をつくっていく必要があります。

 

 過去、北九州市議会には、日政連議員(日本教職員政治連盟)が複数在籍し、「護憲・平和」を柱に、教育の充実、女性の活躍の推進、「しょうがい」者問題や高齢者・労働者の課題に向き合ってきました。現在の日政連議員は、福島市議の1議席となっています。私は、日政連議員のとりくみに学び、社会的に弱い立場に置かれている人たちにしっかりと視点をおき、それぞれが抱える課題を議会に届けていきたいと考えています。また、未来をつくる子どもたちの教育を充実していきたいと考えています。

 

 2017年度から、教職員定数の要求や賃金・労働条件を決定する権限が、福岡県から北九州市に移譲されました。子どもたちの教育を充実するためは、教職員の確保や人的配置、教育予算の増額、教職員の労働条件の改善などが必須です。北九州市の教育には、教職員組合と連携した市議会議員が必要です。

 

 私は、30年ほど前から「男女平等社会」を実現するために「女子教育もんだい」(現在は、ジェンダー平等をめざす教育)を学び教育実践を行ってきました。家事、妊娠・出産、育児、介護などを通して、生活者として生きてきた女性が、意志決定できる場に参画することが、社会を変えていく大きな力になることを学びました。私が生活者として経験してきたことを、政治の力で解決していくことが、女性が生き生きと働き、希望をもって生活していくことのできる街をつくっていくになると考えています。

 

 私は、2017年度末に退職し、政治活動をするために、現在再任用をせずに北九州市教職員組合の執行副委員長をしています。 2018年6月16日、第27回北九州市教職員組合定期大会において立候補の承認を得ました。教職員組合という狭い社会の中での経験しかありません。しかし、立候補を決意したことを新たなスタートとして、多くの方との出会いを大切にし、より多くのことを学んでいきたいと考えています。

 

 

 

働く者、生活する者に光があたるよき日の為に、

人の世に熱あれ、人間に光あれ。

 

2018年7月3日

小宮 けい子